全文記事
早期大腸癌の画像診断~現況と将来展望
【Column】大腸用カプセル内視鏡検査
掲載誌
大腸癌FRONTIER
Vol.2 No.4 26-27,
2010
著者名
藤森俊二
/
坂本長逸
記事体裁
特集
/
コラム
/
全文記事
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
一般外科
/
消化器内科
/
消化器外科
媒体
大腸癌FRONTIER
2006年に大腸用カプセル内視鏡PillCamTM COLON(Given Imaging Co.Ltd., 図(1))が欧州で認可を受け, 発売を開始した. 大腸は口から遠く腸管径が太いためPillCamTM COLONには新機能が搭載された. まず, 遠位腸管である大腸でカプセルを長時間作動させるために電池を増量し, さらにカプセル起動開始5分後から1時間45分間撮影を停止し, その後撮影を再開するようにタイマーが内蔵された. これによりカプセル摂取約2時間後から約12時間後まで撮影が可能となった. また, 死角を少なくするために広角レンズをもつビデオカメラをカプセルの両端に備えた. これらのビデオカメラはそれぞれ1秒あたり2枚の画像を撮影し, 4枚/秒の内視鏡画像が得られる. 前後の各カメラは自動照明コントロール機能を有して撮影深度が広がり太い腸管に対応している. これらの改造の結果, PillCamTM COLONのサイズは, 直径はこれまでの小腸用カプセルと同じ11mmであるが, 長さが5mm長い31mmとなった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。