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大腸癌遠隔転移の治療方針

【治療】【特別寄稿】大腸癌腹膜播種に対する減量手術と術中温熱化学療法~新たな治療戦略とその適応

矢野秀朗Brendan J MoranThomas D CecilKandiah Chandrakumaran齋藤幸夫

大腸癌FRONTIER Vol.1 No.4, 63-70, 2008

「はじめに」 大腸癌において, 腹膜播種は血行性転移と並んで主たる非治癒要因あるいは治癒切除後の再発形式の1つである. 腹膜播種は一般的にfar advanced stageあるいはterminal stageと考えられることが多いが, 他臓器への転移・再発がなく, かつ播種病巣が限局している場合には, 肝転移と同様に局所治療(切除)が奏功することが示唆されてきた. 大腸癌肝転移に対する肝切除は5年生存率30%前後という成績をもってすでに治療戦略として確立されているのに対し, 腹膜播種に対する積極的切除は一般的でない. しかしながら, 腹膜播種を有する症例の中にはsystemic diseaseというよりむしろloco-regional diseaseであるケースも存在するという考えから, 腫瘍を肉眼的に完全切除(complete cytoreductionまたはmacroscopic complete tumour removal)した上で術中温熱化学療法(hyperthermic intraperitoneal chemotherapy;HIPEC)を組み合わせるという新たな治療戦略が編み出されるに至った.

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