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                大腸癌遠隔転移の治療方針
              
 【診断】遠隔転移のrisk factorとsurveillance
                  掲載誌
                
 
                  大腸癌FRONTIER
                  Vol.1 No.4 16-20,
                  
                    2009
                  
 
                    著者名
                  
  
                          小林 宏寿
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                          望月英隆
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                          石黒 めぐみ
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                          杉原 健一
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          特集
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                    疾患領域
                  
  
                          消化器
                        / 
                          癌
                        
                    診療科目
                  
  
                          一般外科
                        / 
                          消化器内科
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                          腫瘍内科
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                          放射線科
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                          消化器外科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      大腸癌FRONTIER
                    
 「Summary」 大腸癌は消化器に発生する癌の中では比較的予後良好の疾患である. しかしながら, 全体でみると, 治癒切除後に約17%に再発を認める. 特に血行性遠隔転移の頻度が高いことから, その治療成績の向上が, 大腸癌全体の予後改善につながると考えられる. 大腸癌の遠隔転移は, 原発巣のさまざまな臨床病理学的因子と相関しており, 原発巣が進行した病変ほど, 遠隔転移をきたしやすい. 一方, 大腸癌治癒切除後のサーベイランスの主な目的は, 再発巣の早期発見による治療成績の向上である. わが国ではこれまで欧米に比較してintensiveな術後サーベイランスが行われてきたが, 今後, 治療成績だけでなく, 医療経済の面も考慮した上で, 適切な検査方法や検査間隔を構築していくことが重要である. 「はじめに」 大腸癌はわが国において最も増加傾向にある癌の1つである. 本疾患の治療成績向上には, 大腸癌治癒切除術施行後に一定の頻度で発生する再発に対する治療成績向上が求められ, 再発巣を治癒切除可能な状態で発見することが重要となってくる.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。