<< 一覧に戻る

大腸癌治療ガイドラインをめぐって

大腸癌における放射線療法の役割

櫻井英幸中野隆史

大腸癌FRONTIER Vol.1 No.1, 50-55, 2008

「Summary」大腸癌に対する放射線療法の役割は, 進行下部直腸癌に対する周術期放射線療法と, 対症的(緩和的)放射線療法に大別される. 進行下部直腸癌に対する周術期放射線療法は, 最近では術前化学放射線療法が主体となっている. 局所再発の抑制効果は明らかであるが, 肛門温存, 生存率の向上をはかれるか否かについては, 今後の臨床試験の結果が待たれる. 術前照射例の肛門温存率の向上と肛門機能の温存の関係についても, 詳細なQOLの調査が必要である. 化学放射線療法における照射方法は, 腫瘍および直腸間膜, 仙骨前面, 側方リンパ節を標的とし, 3または4門照射法で, CTを用いた治療計画が推奨される. 直腸癌の局所再発に対しては, 通常のX線の効果は不十分であり, 今後は重粒子線治療が有望である. また, 放射線療法は骨転移などの症例に対して, 速やかな症状の改善が期待できる有効な対症療法である.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る