統合失調症,依存症などの精神疾患,喘息,糖尿病など慢性の内科疾患では,さまざまな心理教育が行われている.てんかんについても,これまで,世界各国で多くの心理教育プログラムが開発,研究,実践されてきた1-3).てんかん診療において治療が効果的,効率的に行われ,また,てんかんのある人が社会でできるだけ制限の少ない生活を送るためには,本人や家族が病気を正しく理解することが必要不可欠である4).そのためには,有効性が実証され,質が担保され,体系的に実施される心理教育プログラムが必要である.本稿では,てんかんのある人とその家族のための心理教育プログラムについて概説し,わが国で実践されているてんかん学習プログラムMOSES(Modulares Schulungsprogramm Epilepsie,モーゼス)とfamoses(modulares Schulungsprogramm Epilepsie für Familien,ファモーゼス)について紹介する.
てんかん最前線
てんかんの心理教育
掲載誌
Epilepsy
Vol.13 No.2 29-35,
2019
著者名
西田拓司
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
精神疾患
/
神経疾患
診療科目
脳神経外科
/
神経内科
/
精神科
媒体
Epilepsy
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