東京大学小児科 高津忠夫教授の「小児のてんかんは精神科ではなく小児科で診る」という意向に従い,1954年に有馬正高氏,長畑正道氏とともにけいれん外来を開設した.外来終了後夜遅くまで討論を続けるなか,米国からウイルソン病患者検体の引き渡しを要求されたが,福山先生は「検体を海外に渡したら患者をとられてしまう.自分たちで測定すべき」と強く発言され,東京大学で測定が進み,本邦における同病の発症予防が可能となったという.West症候群に対する詳細な検討とACTH (adrenocorticotropic hormone) 療法(福山方式)1-4),難治性てんかんに対するケトン食療法5)に対する提案もすでに当時なされた.
                てんかん余話
              
 福山幸夫
                  掲載誌
                
 
                  Epilepsy
                  Vol.12 No.2 56-57,
                  
                    2018
                  
 
                    著者名
                  
  
                          大澤真木子
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          神経疾患
                        / 
                          小児疾患
                        / 
                          その他
                        
                    診療科目
                  
  
                          神経内科
                        / 
                          小児科
                        / 
                          その他
                        
 
                    媒体
                  
 
                      Epilepsy
                    
 
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。