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難治性てんかんと体細胞変異

Epilepsy Vol.12 No.2, 33-39, 2018

われわれの細胞の核には,ひも状の2本鎖DNAが折り畳まれてできた染色体が存在する.DNAにはアデニン (A),グアニン (G),シトシン (C),チミン (T)という4種類の塩基があり,染色体のDNAをすべて合わせると約31億塩基分の長さになる(この全部のDNAのセットをゲノムと呼ぶ).ゲノムには,約2万個の遺伝子と呼ばれる領域が含まれており,この遺伝子を設計図に,生命活動を支えるさまざまなRNAや蛋白質がつくられる.われわれの細胞には,父親由来,母親由来の染色体がそれぞれ1つずつあり,遺伝子も父親由来と母親由来の2コピー存在する(性染色体は例外で,詳細は後述する).遺伝子変異は,遺伝子領域のDNAの塩基の異常である(欠けてしまう,違う塩基に置換されるなど).この遺伝子変異を見つける検査が遺伝子解析であるが,これまでは,原因遺伝子のエクソン(蛋白質をつくるのに必要な部分で,ゲノムの約2%を占める)を一つひとつ調べていくことしかできなかった.しかし,近年の次世代シークエンスの登場によって,すべての遺伝子のすべてのエクソンを一度に解析することが可能になり(全エクソーム解析),遺伝子解析のパラダイムシフトが起きている1)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録