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治療とケア―症例から考える―

音楽誘発発作を呈した成人男性

池田仁

Epilepsy Vol.11 No.1, 26-30, 2017

年齢,性別:31歳,男性.

既往歴:27歳時に脳炎に罹患.後遺症として,てんかんと高次脳機能障害.

家族歴:特記事項なし.

現病歴:27歳時脳炎に罹患後,症候性部分てんかんがある.脳炎の亜急性期に,頭皮上脳波にて右後頭部・後側頭部に起始する複雑部分発作や左中側頭部に起始する複雑部分発作が記録された.その後,複雑部分発作および二次性全般化発作は難治に経過した.28歳頃から電車の駅で流れる警告音,チャイムや携帯電話の呼び出し音などが発作の誘因になることに気づいていた.31歳時,Yellow Magic Orchestraのライディーンを聴くと発作が起きることに気づいた.オリジナルのライディーンは電子音を多用したテクノポップで歌詞はない.有名な曲ゆえにCMやBGMで使用されることもあり,聴こうとしなくても耳に入ってきて発作になったこともあった.また,実際に音楽を聴かずともこの曲をイメージするだけで発作になったこともあった.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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