Special Articles(Epilepsy)
②てんかんとリカバリー
Epilepsy Vol.11 No.1, 13-18, 2017
2015年5月20日,世界保健機関(WHO)総会において,今後10 年間にわたり,てんかんの啓発,臨床,研究,創薬など,世界的な課題としててんかん対策に取り組んでいくという歴史的な決議がなされた.わが国においても,てんかん地域診療連携体制整備事業が施行されるなど,てんかん医療の充実に向けさまざまな施策が進められている.てんかんのある人に関するノーマライゼーションという観点からは,2015 年7月に来日講演を行った1)キャシディー・メーガン氏が創始者である世界的なてんかん啓発キャンペーン「パープルデー」が日本においても広がりをみせるとともに,自身がてんかんであることを公表した新聞記者・原隆也氏による「てんかん記」が話題を集めるなど,てんかんのある当事者が,自身の病気の克服や啓発のため積極的に活動する姿がみられてきている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。