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てんかんからみる人物の横顔~異論異説のてんかん史~

第19回 ガーシュインの脳腫瘍とてんかん

松浦雅人

Epilepsy Vol.10 No.1, 45-49, 2016

「はじめに」ジョージ・ガーシュインは,アメリカが生んだ天才作曲家として,クラシック音楽とポピュラー音楽の両方で活躍した.クラシックのコンサート・ホールにジャズ音楽を持ち込み,アメリカに根ざした新しい音楽を創造した.その音楽はあまりにも独創的なため,いまだに第2のガーシュインはいないといわれる.ガーシュインにとって曲をつくることは造作もなかったようにみえ,マンハッタンのワーナーブラザースの倉庫に70もの新曲が発見されたと1987年に報道された.ガーシュインは38歳の若さで悪性の脳腫瘍で亡くなった.数年前から訴えた不安,いらいら,抑うつ,怒りっぽさなどの精神的不調は,精神分析医により防衛機制と説明され,ヒステリーと誤診された.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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