診断と治療(Epilepsy)
てんかん診療における漢方の知識
掲載誌
Epilepsy
Vol.9 No.2 31-35,
2015
著者名
馬渕茂樹
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患
診療科目
脳神経外科
/
神経内科
/
小児科
/
精神科
媒体
Epilepsy
「現代医学と漢方」はじめに私自身のことを書く.私は医師になって当初麻酔科医を志した.その後内科医に転身.麻酔科ではペインクリニックに鍼灸や良導絡(経絡の気の流れを測定し,治療に応用する器械)が導入されていた関係で,医師になった当初から東洋医学に触れる機会があった.そのような影響もあり,内科医になり「現代医学だけですべての病態に対処することは困難」と実感してからは,漢方を熱心に勉強するようになった.大塚敬節先生の本などを読みあさり,京都にある有名な漢方専門クリニックの門をたたき,週に一度新幹線で通って勉強した.しかし,どうしても漢方が明確に理解できなかった.その私に,その後「漢方がわかった!」と思えた瞬間が訪れる.それは,当たり前といえば当たり前のことに気づいた瞬間だった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。