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てんかん臨床の窓から

てんかんと就労

釘宮誠司

Epilepsy Vol.9 No.1, 46-48, 2015

私は昭和61年(現)静岡てんかん・神経医療センターで研修の後,大分で精神科診療所を開院,てんかんの診断と治療に携わりました.てんかんの診断に重要な脳波検査は自由な行動下で測定可能なテレメトリーシステムや発作時脳波を捕捉する脳波ビデオ同時記録装置を駆使し,静岡で学んだ問診技術をもとにてんかん発作の抑制に努めてきました.以来てんかんをもつ人のさまざまな悩みや喜びをともに体験することができました.てんかんをもつ人の最大の喜びは,やはり発作の抑制とその後の薬物からの解放です.発作が抑制され何年か後,薬物が漸減中止されると「先生,空ってこんなに青かったんですね」と晴ればれした思いを語ってくれました.ある時期からてんかんをもつ人の大きな悩みに気付きました.それは就労の問題です.成人に達し就労の時期に至っても仕事に就けず悩んでいる人がいることです.そこでてんかんと就労とのかかわりについて考えてみました.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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