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てんかん臨床の窓から

てんかんの作業療法

菅原洋平

Epilepsy Vol.6 No.1, 44-46, 2012

「はじめに」 作業療法では, 評価によって観察された現象を分析し, 治療計画を立てますが, てんかんの場合は罹病期間が長期であることが多く, 二次障害が複雑に絡み合っています. それにより, 対象者の評価を見誤ってしまうことが多いので, ここでは, 評価の注意点を述べ, 実際の治療介入例を紹介します. 「[1] 作業療法評価」 評価の目的は, 対象者の障害像を整理することです. 観察された現象が次のどれにあてはまるかを推定します. (1)基礎疾患による障害 (2)てんかん重積発作後の障害 (3)てんかん性機能障害(脳波での発作波)の影響 (4)てんかん発作後の一過性障害 (5)薬剤による作用と副作用 (6)長期経過による二次障害 そして, それぞれの障害の関係を整理して治療仮説を立てます. 「(1)面接」 てんかん患者はほとんどの場合, てんかん発作の病識はあっても, 発作間欠期の障害には気付いていません. 対象者は「発作さえ抑制されれば大丈夫」という認識をもっているので, まず, 面接で状況を整理し, 自分の問題に主体的に向き合える姿勢を作ることが重要です.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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