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治療とケア―症例から考える―

激しい転倒を繰り返す36歳女性

白水洋史亀山茂樹

Epilepsy Vol.6 No.1, 34-36, 2012

「症例提示」 「現病歴」 19歳時, アルバイト中に倒れることが2回あった. 当時CT, MRI, 脳波で異常は指摘されなかった. てんかんを疑われ, バルプロ酸が処方された. その後も, 同様の倒れる症状が続いた. 24歳時, 循環器内科での精査でも異常は指摘されなかった. 32歳の時, 精神科受診しパニック障害を疑われ, 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(selective serotonin reuptake inhibitor ; SSRI)を投与され, 転倒の頻度は減少したが, 改善しなかった. 34歳時には, 転倒して後頭部をコンクリートで強打し, 急性硬膜下血腫を生じ入院加療を要した. 保存的治療で, 後遺症は認めなかった. てんかんの確定診断もつかず, いろいろな治療によっても発作が改善されないため, 36歳時に当院を受診した. 「家族歴」 てんかん, けいれん, 同様の発作性異常症の家族歴は認めない.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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