井上(司会) 2006年以降,4種類の抗てんかん薬が発売され,治療の選択肢が広がりました.海外ではすでに10~20年の歴史がありほぼ評価が定まっていますから,その膨大な経験を利用できるメリットはありますが,日本で新たに構築していかなければならない部分もあると思います.  日本ではラモトリギンを除き,成人の部分てんかんのみの適応で,しかも従来の抗てんかん薬との併用療法として承認されていますが,小児や部分てんかん以外,あるいは単剤の適応を目指した治験を実施中または実施予定の薬剤もありますので,将来的な話も含め,自由にお話しいただければと思います.