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診断(Epilepsy)

iPS細胞を用いたてんかん研究

近藤孝之井上治久松本理器池田昭夫高橋良輔

Epilepsy Vol.4 No.2, 29-33, 2010

「はじめに」てんかんを含む精神・神経疾患は多岐に及び, これまでに脳神経電気生理検査・イメージングなどの臨床的研究アプローチを経て疾患概念が確立され, 治療法の開発と評価が進歩してきた. 一方で疾患の標的である中枢神経系は, 体深部に位置し, 再生が難しいため, 直接的な病態検討・治療の取り組みには限界があった. そのため, てんかんを含む精神・神経疾患の病態機序解明には, 家族性疾患の遺伝学的解析, 死後病理組織・遺伝子改変動物/細胞モデルなどの生化学的・組織学的解析を中心として進められており, 間接的にしか患者の病態を評価することができなかった. また, 新規薬剤候補の患者対象臨床治験における効果は必ずしも十分とはいえない状況にある. 2006年に人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cells:iPS細胞)の作製技術が開発された. そのことにより, 患者自身の体細胞から, 中枢神経系組織を含めた疾患の標的細胞を入手することが可能となり, これまでにない全く新たな医療開発が始まっている.

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