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Special Article(Cardio-Lipidology)

2 ACC/AHA 脂質管理ガイドラインの特徴と問題点―わが国での見解も含めて―

荒井秀典

Cardio-Lipidology Vol.9 No.1, 27-31, 2015

「1 高強度および中強度スタチン治療のみを推奨」1948年に疫学研究であるFramingham Studyが開始されて以降、脂質異常症とその管理に関するさまざまな疫学・臨床研究が世界中で実施され、それらのエビデンスの蓄積が、脂質管理ガイドラインの形成につながってきた。これまで世界的に1つの基準とされてきた脂質管理ガイドラインは、米国のNational Cholesterol Education Program-Adult Treatment Panel(NCEP ATP)である。1988年に最初のガイドラインが発表されて以降、改訂が重ねられ、ATPⅡ(1993年)では初めてHDLコレステロール(HDL-C)がネガティブリスクとして導入された。ATPⅢ(2001年)では糖尿病が二次予防相当のハイリスクと位置づけられ、メタボリックシンドロームへの言及がなされ、ATPⅢ update(2004年)では超ハイリスク患者での目標値の厳格化や高用量スタチンの有用性の明示などが行われてきた。しかし、それ以降の改訂はなく、これから移行する形で、2013年11月にAmerican College of Cardiology(ACC)/American Heart Association(AHA)が新たに脂質異常症治療に関するガイドラインを発表した1)。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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