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ドライアイ外来最前線

私のドライアイ診療①

―高田ようこアイクリニック―

髙田洋子

Frontiers in Dry Eye Vol.16 No.1, 34-35, 2021

当院は多くの企業が集まる大阪市内有数のオフィス街にあり,患者さんはあらゆる世代の就労者が中心です。疾患別内訳では緑内障や網膜疾患が多数を占めていますが,問診で「VDT作業で眼が疲れる」と訴える患者さんが多く,調べてみるとドライアイを併発しているのはよくあることです。
そこで患者さんには病状に応じて眼圧,視野,散瞳眼底検査などを行いますが,フルオレセン染色はほぼ全員に特に初診時は施行しています。口腔内乾燥などでシェーグレン症候群が疑われる場合にはシルマーテストも加えています。すると実際,ドライアイがみつかるケースは多く,受診者の約8割にドライアイの点眼薬を処方している現状です。近年のドライアイ診療は,点眼薬の選択肢が増えたことでブレイクアップパターン別の治療も可能となり,患者さんの症状改善に役立っていると実感しています。ジクアホソルナトリウム点眼液についていえば,点眼開始から2ヵ月ほどで涙液層破壊時間(tear film break-up time:BUT)が延長され,角膜の点状表層角膜症(superficial punctate keratopathy:SPK)が減少するなど肉眼的所見が改善し,半年以内には大半の患者さんが「調子がよくなった」といわれます。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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