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視覚と眼科学研究協会会議(ARVO)

ARVO 2015「小胞体ストレス軽減は眼慢性移植片対宿主病の治療になりうる(Reduction of Endoplasmic Reticulum Stress for Treatment of Ocular Chronic Graft-Versus-Host-Disease)」Mukai S, Ogawa Y, Tsubota K

2015年5月3日(日)~7日(木) デンバー/米国

中山直彦

Frontiers in Dry Eye Vol.10 No.2, 28-29, 2015

本研究は小胞体(ER)ストレスに着目した眼慢性移植片対宿主病(眼cGVHD)治療に関する報告である。cGVHDは同種造血幹細胞移植後に起こり,QOLを著しく低下させる副作用として知られているが,有効な治療法が確立していない。本研究では,眼cGVHDに着目し,cGVHDの治療法を模索することを目的としている。これまでに免疫担当細胞の老化が眼cGVHDの病態に関与するとの報告があり,眼cGVHDは老化関連疾患の1つと捉えることができる可能性がある1)。また,ERストレスは老化に関連する重要な因子の1つである2)。以上より,MukaiらはcGVHDではERストレスが上昇しており,ERストレスを緩和する[ラパマイシン(RAPA)投与]ことで眼cGVHDを軽減できると考えた。方法として,マウスに造血幹細胞移植(BMT)を行いcGVHDモデルを作成し3),28日後にcGVHDモデルの涙腺および他の標的臓器である唾液腺をコントロールと比較し解析した。ERストレスマーカーとしては78kDa glucose-regulated protein(GRP78)を用い,real-time PCRおよび免疫組織化学染色による評価を行い,cGVHDモデルの涙腺でGRP78の発現量が増加するか否かを検討した。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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