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ドライアイリサーチアワード

再生涙腺原基移植による機能的涙腺の再生

Functional lacrimal gland regeneration by transplantation of a bioengineered organ germ.

平山雅敏

Frontiers in Dry Eye Vol.10 No.1, 50-53, 2015

「はじめに」涙腺は,神経機能と連携して涙液分泌を行うことにより眼表面を保護する。また,分泌物の産生を行う腺房と,腺房周囲にあり腺房を収縮させる筋上皮細胞,分泌物を眼表面へ送り出す導管からなり,これらは血管や神経の走る周囲間質に取り囲まれた立体的な構造をとっている1)。こうした立体構造は,胎生期における上皮間葉相互作用により形成された涙腺原基から発生する2)(図1A)。マウスにおいては,胎生13.5日に眼瞼結膜より発芽が生じ,それが伸展,分枝して胎生18.5日までに涙腺の基本構造が形成される3)。涙液脂質の分泌は,マウスではハーダー腺が担当しており,涙腺と同じような発生過程を経る4)。涙腺は,涙腺腺房内腔に発現するアクアポリン5(AQP5)を通じて涙液の水成分を分泌し,さらに,ラクトフェリンといった涙液タンパクを分泌することで眼表面における生体防御に貢献している1)。
「KEY WORDS」涙腺,ドライアイ疾患,再生医療,器官再生

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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