日本臨床眼科学会
第65回日本臨床眼科学会 ビデオレクチャー:Fantastic Voyage into The Meibomian Gland;Results of Intraductal Probing (MGP) and Successful Treatment of Meibomian Gland Dysfunction (MGD) Maskin SL
掲載誌
Frontiers in Dry Eye
Vol.7 No.1 44-45,
2012
著者名
稲垣絵海
記事体裁
抄録
疾患領域
その他
診療科目
その他
媒体
Frontiers in Dry Eye
本学会で一番印象的であった演題がマスキン先生によるこのビデオレクチャーであった. 同氏のマスキンマイボーム腺管内プローブ(USA, Rhein Medical)による“aggressive”なマイボーム腺機能不全の治療をご紹介したい(すでにご存知な方はすみません. 読み飛ばしてください). 前処置は点眼麻酔薬をまず1滴結膜嚢に投与した後, ホホバ油入り麻酔軟膏を下眼瞼の睫毛の生え際に沿って滅菌した綿棒を用い, ぼってりと乗せるような感じで塗布した後, 最低15分間閉瞼する(患者は軟膏塗布直後に30秒くらいで治まる軽度の灼熱感を覚える). 15分後に瞼周囲の余分な軟膏を除去し, さらに点眼麻酔を1滴結膜嚢に投与する. マスキン先生曰く, 麻酔は超重要であるとのこと. それからプロービングを始める. プロービングはまず上眼瞼より開始する. 左手で上眼瞼を軽く翻転させ, マイボーム腺がよく見えるようにした状態で1つのマイボーム腺開口部をプローブで“刺して”いくのである(写真1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。