わが国のH.pylori感染率を出生年別にみると,1900年代生まれから1930年生まれまでのH.pylori感染率は約60%かそれ以上で推移している(図1)1)。しかし,これらの年代は高齢になってからH.pylori検査を受けており,胃粘膜の萎縮によるH.pyloriの自然消失が,見かけ上感染率を低く見積もっているものによるものであり,実際は,1908年生まれでは90%以上から1930年生まれで70%まで徐々に低下するような直線的な関数で示されると考えられる。
CURRENT TOPICS 特集 5th GAST SUMMIT JAPAN学術講演会ハイライト
ワークショップ:胃炎対策基本法制定は必要か? 3 胃がん対策法制化の問題点─そのメリット・デメリットとハードル─
掲載誌
THE GI FOREFRONT
Vol.17 No.1 37-39,
2021
著者名
菊地 正悟
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
媒体
THE GI FOREFRONT
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。