日本鋼管福山病院では1995年以降,H. pylori除菌治療およびフォローアップを実施する中で,10年以上の長期計画で臨床研究が行われてきた。
2005年に,H. pylori除菌に成功した場合と失敗した場合の胃癌発癌率を比較し,成功した場合は発癌率が大幅に下がるという結果を報告した。その後,同じ集団に対して数回にわたって追跡調査を行い,現在では平均フォローアップ期間が7.1年,最長で21.4年となっている。