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CLINICAL CONFERENCE 症例から学ぶ上部消化器疾患

第28回 短期間に形態変化を示した若年者胃癌の1例

中村純末廣満彦春間賢谷川朋弘浦田矩代笹井貴子河本博文小林直哉松原正樹山辻知樹猶本良夫物部泰昌

THE GI FOREFRONT Vol.14 No.2, 13-16, 2019

ヘリコバクター・ピロリ(以下ピロリ)感染率の低下など,社会環境因子の変化とともに1),胃癌は罹患率,死亡率とも低下し,特に若年者でその傾向が強い。最近の,がん情報センターからの報告では,2016年の30歳未満の胃癌による死亡者数は48名と報告されている2)。しかしながら,若年者においてもピロリ感染は胃癌と強い関連があり3),死亡率が低下しているとはいえ,若年者の社会生産性を考えると,できる限り若年者胃癌による死亡は避けなければならない。
 今回,短期間に形態変化を示した20歳台の若年者胃癌症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。ピロリ感染率の低下とともに,消化性潰瘍や胃癌などの胃十二指腸疾患の頻度が低下している状況下で,本症例はきわめて意義があると考えられる。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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