H. pylori感染胃炎に対する除菌が保険適用となり,胃がんの一次予防が可能となった。しかし,H. pylori感染胃炎の多くは無症状のため医療機関を受診せず感染に気付くことができない。胃がん検診における画像検査でH. pylori感染胃炎の診断は可能である。H. pylori感染が疑われ,除菌成功歴がない受検者に対して医療機関受診を勧め保険診療として除菌治療を行い,除菌後は胃がん検診を継続する。今後の胃がん検診は胃がん死の確実な減少にきわめて重要な役割をもつ。
CURRENT TOPICS 特集 わが国から胃がんを撲滅するための方策
3 除菌数を増やすためにどのような取り組みが必要か
④検診との連携─これからの胃がん検診─
掲載誌
THE GI FOREFRONT
Vol.14 No.1 40-42,
2018
著者名
間部克裕
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
媒体
THE GI FOREFRONT
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。