TOPICS OF GI 消化器疾患のトピックス
第25回 胃癌の内視鏡治療
THE GI FOREFRONT Vol.13 No.1, 60-63, 2017
初期のendoscopic mucosal resection(EMR:内視鏡的粘膜切除術)は,より正確な組織診断を行う目的としてjumbo biopsyの概念から生まれた。その後,さまざまなEMRが開発されたが,分割切除やその後の局所再発が問題となっていた。そして,「あと一歩だけ前に進もう!」という人間の飽くなき探求心と挑戦によって一括切除を目指したendoscopic submucosal dissection(ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術)が産声を上げた。そして21世紀に入ってのESDの普及には目を見張るものがある。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。