CO2送気は小腸内視鏡や内視鏡的粘膜下層剥離術施行時には不可欠であるが,内視鏡的逆行性胆管膵管造影(endoscopic retrograde cholangiopancreatography:ERCP)における位置づけは不明であった。空気送気は過剰なガスによって鮮明な撮像が妨げられる。一方,CO2送気はガス量が少なく,苦痛が軽減されるといわれるが,ERCP後は鎮静により患者は苦痛を感じないことが多いため,ガス量は苦痛軽減に直結しないのではないかと考え,80例を対象にCO2送気群と空気送気群を比較する無作為化比較試験(RCT)を実施した。
【特集 1st GAST SUMMIT JAPAN学術講演会ハイライト】
4 胆膵疾患診療・研究最前線─最近5年間の研究を中心に
掲載誌
THE GI FOREFRONT
Vol.12 No.2 28-30,
2017
著者名
河上洋
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
診療科目
消化器内科
媒体
THE GI FOREFRONT
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。