CLINICAL CONFERENCE 症例から学ぶ上部消化器疾患
第24回 自己免疫性胃炎に合併し,亜有茎性を示した胃NET症例
掲載誌
THE GI FOREFRONT
Vol.12 No.2 13-17,
2017
著者名
末廣 満彦
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春間 賢
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中村 純
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岡好仁
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谷川 朋弘
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浦田 矩代
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河本 博文
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眞部 紀明
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鎌田 智有
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徳毛健治
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物部 泰昌
記事体裁
症例
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抄録
疾患領域
消化器
診療科目
消化器内科
媒体
THE GI FOREFRONT
胃カルチノイドは,WHO分類ではneuroendocrine tumor(NET)に含まれ,核分裂指数とKI-67指数による悪性度評価から,G1とG2に分類される。さらに,胃NETは発生環境の違いにより,Rindiにより,Type Ⅰ,Ⅱ,Ⅲに分類されている1)。胃NETは胃粘膜深部より発生するため,粘膜下腫瘍の形態をとり,黄色調を呈することが多く,時に,表面にびらんや潰瘍を形成する2)。今回,自己免疫性胃炎に合併し,亜有茎性,分葉状に発育し,過形成性ポリープ類似の外形を示した胃NETを経験したので報告する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。