特集 炎症性腸疾患を解き明かす─今後の解決すべき問題に向けて─
4 炎症性腸疾患モニタリング・画像診断の変遷─新たな低侵襲検査への挑戦─
(2)MRI検査の有用性
掲載誌
THE GI FOREFRONT
Vol.12 No.1 35-37,
2016
著者名
藤井俊光
/
渡辺守
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
診療科目
消化器内科
媒体
THE GI FOREFRONT
慢性進行性疾患であるクローン病は臨床症状のみでは疾患活動性の把握には不十分で,リアルタイムな病態把握とそれに呼応した治療戦略の構築が必須である。そのためには小腸も含めた腸管および腸管壁外の画像モニタリングが重要である。MR enterographyやMR enterocolonographyはクローン病の診断のみならず活動性評価や治療効果判定にも有用で,非侵襲的で被曝がないため若年より発症し長期に繰り返し行わなければならない疾患活動性モニタリングとして最適である。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。