特集 炎症性腸疾患を解き明かす─今後の解決すべき問題に向けて─
2 炎症性腸疾患の発症機序はどこまで解明されたのか?
掲載誌
THE GI FOREFRONT
Vol.12 No.1 24-27,
2016
著者名
飯島英樹
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岩谷修子
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山口利朗
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荒木学
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日山智史
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新﨑信一郎
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竹原徹郎
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
診療科目
消化器内科
媒体
THE GI FOREFRONT
近年の遺伝子解析により多くの炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)の感受性遺伝子が発見されている。その遺伝子異常を背景に食事の影響など環境因子が関わることにより腸管粘膜免疫の異常な活性化が起こることが想定されている。特に,近年では腸内細菌の解析技術が進み,その分野での基礎・臨床研究の進歩が目覚ましい。腸内細菌は,腸管上皮パネート細胞や腸管免疫担当細胞に影響を及ぼし,IBDの病態形成に関わることを示すデータが得られている。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。