GI-Metabolism Forum
第5回GI-Metabolism Forum 演題7 低用量アスピリン服用者における小腸粘膜傷害のリスク解析:多施設共同研究
掲載誌
THE GI FOREFRONT
Vol.10 No.2 85,
2015
著者名
遠藤宏樹
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
消化器
/
脳血管障害
診療科目
一般内科
/
循環器内科
/
消化器内科
/
神経内科
/
老年科
媒体
THE GI FOREFRONT
「LDAが小腸粘膜の傷害を惹起」低用量アスピリン(low-dose aspirin:LDA)が小腸粘膜の傷害を惹起することが明らかになりつつあるが,現状ではLDA服用者の小腸粘膜傷害に対するリスク因子は明らかでない。どういった因子が関与しているかが明らかとなればハイリスク患者を抽出するなどの対策につながると考え,今回カプセル内視鏡(capsule endoscopy:CE)のデータを用いてLDA長期服用患者における小腸びらん・潰瘍のリスク因子を検証した。小腸病変精査目的でCEを行った,LDAを3ヵ月以上内服している患者を対象に,前向きに集積したデータで検討した。評価方法はCE所見のうち,粘膜傷害を小さなびらんと,大きなびらん・潰瘍の2つに分けてそれぞれの所見に対する各因子の関与についてロジスティック回帰分析を用いて検討し,リスク因子を同定した。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。