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特集 胃炎についての京都国際コンセンサス会議/若年者除菌について―第19回JAPANGAST Study Groupハイライト―

報告 3.その他のJGSG Project進行状況報告

加藤元嗣

THE GI FOREFRONT Vol.10 No.2, 47-48, 2014

現在,進行中あるいは計画中のJGSG共同試験①薬剤性消化管傷害の実態とアンケート調査,②40歳未満の若年H.pylori感染者を対象とした除菌療法の検討,③血清ペプシノゲン値によるH.pylori胃炎診断に関する検討のうち,①について解説する。②③については別稿で紹介する。
「1 薬剤性消化管傷害の実態とアンケート調査」
【背景】:NSAID潰瘍の治療と再発予防の介入試験が,登録数が少なく中止となった。その代わりとしてワーキングメンバー(表1)によって,登録がしやすいNSAID潰瘍の観察試験が計画された。薬剤性の出血性潰瘍が増加しているが,休薬期間や再開時期などの対応は施設間で差があり実態は不明である。近年,新規の抗血栓薬も登場するに至り,わが国での薬物性上部消化管出血の実態と対応についての前向きな調査を行う。
【目的】:わが国における非静脈瘤性の上部消化管出血における薬物性の実態を調査し,出血後のこれらの薬物への対応について調査する。
【方法】:JGSG登録施設における非静脈瘤性の上部消化管出血患者を全例前向きに登録する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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