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特集 胃炎についての京都国際コンセンサス会議/若年者除菌について―第19回JAPANGAST Study Groupハイライト―

Workshopテーマ2「若年者除菌について」 3.除菌治療による薬疹

伊東孝政阿部理一郎

THE GI FOREFRONT Vol.10 No.2, 38-40, 2014

H.pyloriの除菌療法に伴い種々の皮疹を生じることが報告されている。原因としては除菌療法に使用した3剤による薬疹が多いが,原因薬剤を同定できない症例も認められる。2013年におけるH.pylori感染胃炎の保険適用拡大に伴い,皮疹出現の報告数も増えていくと思われる。
「1 H.pylori除菌治療による薬疹の特徴」H.pylori除菌療法として,2000年11月に胃十二指腸潰瘍におけるH.pylori感染症に対してランソプラゾール,アモキシシリン,クラリスロマイシンの3剤併用療法が保険適用となり,その後現在では,①一次除菌療法としてプロトンポンプ阻害薬(ランソプラゾールまたはオメプラゾール)+アモキシシリン+クラリスロマイシン,②二次除菌法としてプロトンポンプ阻害薬+アモキシシリン+メトロニダゾールが保険適用のある除菌療法となった。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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