特集 胃炎についての京都国際コンセンサス会議/若年者除菌について―第19回JAPANGAST Study Groupハイライト―
Workshopテーマ2「若年者除菌について」 2.若年者除菌実施の経緯
THE GI FOREFRONT Vol.10 No.2, 34-37, 2014
兵庫県篠山市ではピロリ菌研究協力に取り組んでおり,市が主体となって中学生へのピロリ菌検診実施の実現にいたった。
「はじめに」兵庫県篠山市ではピロリ菌研究協力に取り組んでおり,この度,市が主体となって中学生へのピロリ菌検診を実施するにいたった。本稿では篠山市が取り組むピロリ菌研究協力の内容,および中学生へのピロリ菌検診実施にいたる経緯,現状,今後の課題・展望について概説する。
「1 篠山市におけるピロリ菌研究協力の経緯」2010年,兵庫医科大学ささやま医療センター奥田真珠美准教授からの研究協力依頼に対し市長が応じたことを端緒として篠山市におけるピロリ菌研究協力の取り組みが始まった。以来,篠山市は2010~2011年度「ヘリコバクター・ピロリの感染源の特定に関する研究」,2012年度「中学生のピロリ菌感染・胃粘膜健康度と生活習慣に関する研究」,2013年度「尿を用いた中学生のピロリ菌検診と除菌治療に関する研究」,同年度「胃がん予防のためのピロリ菌既感染者対策と感染防止に関する研究」と,ピロリ菌研究に継続的に協力してきた。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。