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特集 胃炎についての京都国際コンセンサス会議/若年者除菌について―第19回JAPANGAST Study Groupハイライト―

Workshopテーマ2「若年者除菌について」 1.若年者へのH.pylori感染対策

菊地正悟

THE GI FOREFRONT Vol.10 No.2, 31-33, 2014

効果の大きい胃がん対策として,中学生に対する学校健診に準じたH.pylori 感染の検査と陽性者の除菌,各世帯の第1子出生前の世帯員の検査と除菌の2つが考えられる。次世代のH.pylori感染を0に近づけるとともに,除菌治療を受ける対象の胃がんリスクの低下を目的としている。検査の診断精度,除菌の副作用,若年で除菌した場合の胃がんリスクなどの課題を克服しながら,早急に実施すべきである。
「はじめに」これまでの知見に基づいて,わが国が実施していくべき胃がん対策を検討してきた。その結果,表1のような2つの方法で若年者へのH.pylori感染を防止することが,効果の大きな対策であることが明らかとなった。この結論の基になった知見,そこに至った経過と,これからの課題について概説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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