特集 胃炎についての京都国際コンセンサス会議/若年者除菌について―第19回JAPANGAST Study Groupハイライト―
Workshopテーマ1「胃炎についての京都国際コンセンサス会議」 2.H.pylori感染と関連するdyspepsia
THE GI FOREFRONT Vol.10 No.2, 20-24, 2014
胃炎についての京都国際コンセンサス会議(The Kyoto global consensus meeting on H.pylori gastritis)は,2014年1月31日から2月1日にかけて,京都の蹴上のWestin Miyako hotelで開催された。一般財団法人日本消化器病学会が主催した2日間の缶詰の会議では,テーマごとの4つのグループ(1.Classification of Gastritis,2.Dyspepsia associated with H.pylori infection,3.Diagnosis of Gastritis,4.Management of Gastritis)に分かれて,盛んな討論が繰り返され,その後,全体でさらに文案が練られ,開始前から会期中,そして最終と3回のvotingが行われ,大方の合意に至ったというものである。4つのサブグループでも私の所属した,Session 2のdyspepsiaのグループ(メンバーはN.Chiba,H.Suzuki,K.Sugano,J.Tack,N.Kim,H.Miwa,T.Kamada,K.L.Goh,K.M.Fock,M.Kato,CQ担当順,敬称略)は,“Dyspepsia associated with H.pylori infection(ディスペプシアとピロリ菌感染)”を論じたが,話題が大変ホットであり,かつ変遷を繰り返してきた領域でもあるという点から,最初から紛糾状態であった。実は,この会議の前に,草案をe-mailで討論したのであるが,2013年12月末に草案が送られてきてからの年末年始は非常に慌ただしいものであった。2014年の初メールはまさに,この京都国際コンセンサス会議のメンバーからの大量のメールであったわけである。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。