<< 一覧に戻る

特集 胃炎についての京都国際コンセンサス会議/若年者除菌について―第19回JAPANGAST Study Groupハイライト―

Workshopテーマ1「胃炎についての京都国際コンセンサス会議」 1.胃炎の分類

塩谷昭子

THE GI FOREFRONT Vol.10 No.2, 16-19, 2014

今回の京都国際コンセンサス会議の胃炎分類のセッションでは,ステートメントとして,「現行のICD-10の胃炎分類はH.pylori発見の観点から不適切で,病因に基づき改訂されたICD-11βの臨床的有用性の検証が必要である。」,「H.pylori胃炎を炎症の局在あるいは組織学的に分類することが推奨される。」,「胃びらんは胃炎とは別に取り扱うべきである。」,「H.pylori関連胃炎は,症状や合併症の有無に関わらず感染症として定義されるべきである。」,などの項目が作成され,コンセンサスが得られた。
「はじめに」菅野教授(自治医大)とMalfertheiner教授(ドイツ)が会長,上村先生(国府台病院院長)が事務局長を務められ,1月30日~2月1日の3日間で,ウェスティン都ホテルにおいてH.pylori胃炎についてのコンセンサス会議が開催された。胃炎分類,ディスペプシア,胃炎診断,胃炎管理の4つのセッションに分かれてクリニカルクエスチョン(CQ)に対するステートメントを作成し,討論の上,コンセンサスを得る形式で作業が行われた。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る