CLINICAL CONFERENCE 症例から学ぶ上部消化器疾患
第20回 Jackhammer食道の1例
掲載誌
THE GI FOREFRONT
Vol.10 No.2 5-9,
2015
著者名
村尾高久
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福嶋真弥
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眞部 紀明
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中藤流以
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東田正陽
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鎌田 智有
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塩谷昭子
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松本英男
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平井敏弘
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畠二郎
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春間 賢
記事体裁
症例
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抄録
疾患領域
消化器
診療科目
消化器内科
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耳鼻咽喉科
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消化器外科
媒体
THE GI FOREFRONT
嚥下困難を主訴とする食道運動機能障害は,アカラシアがよく知られているが,食道体部の異常収縮を示すnutcracker食道もその1つである。nutcracker食道のうちで,さらに食道の強収縮を示すものがjackhammer食道として亜型分類されている1)。jackhammer食道は稀な疾患であり,その病態や治療が十分には検討されていない。最近開発された高解像度内圧検査(High-resolution manometry:HRM)は,食道運動機能の評価に極めて有用な検査法である。今回,HRMで診断することができたjackhammer食道症例を経験したので,若干の考察を加え報告する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。