LECTURES FOR YOUNG AUTHORS
若手研究者のための論文の書き方講座 第13回 言いたいことが明確であれば論文を書くのは簡単である
掲載誌
THE GI FOREFRONT
Vol.10 No.1 84-87,
2014
著者名
牛島 俊和
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
/
癌
/
その他
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
/
その他
媒体
THE GI FOREFRONT
「はじめに」論文は, 自分たちが見出した新しい事実を科学界に伝えるために書くものである. したがって, 言いたいこと1つが読者によく伝わることが重要であり, 分量があることとか, 洒落た言葉を使っていることとかは全く重要ではない. 極論すれば, 言いたいことが明確であれば論文を書くことは簡単で, 書けない場合は言いたいことが明確でない場合だということになる. とはいっても, 論文執筆は初学者にはハードルが高いのも事実である. そこで, 本稿では, 探索的・基礎的研究について, どうやって言いたいことを明確にして, どうやって論文を書いていくのかを紹介する. 「何を書くのかを明確にする」論文が成立するためには, 言いたいことは小さくても世界で初めての知見でなくてはならない. その知見が幅広い分野に影響を与える大きなことであれば高インパクトの「一般誌」に載るであろうし, 特定の分野の研究者に重要なことであれば「専門誌」に載る.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。