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特集 わが国のNSAIDs起因性消化管傷害

NSAIDsと低用量アスピリン起因性消化管病変予防における他科との関連

木下芳一三上博信岡田真由美

THE GI FOREFRONT Vol.10 No.1, 35-38, 2014

NSAIDsと低用量アスピリンは消化器科ではなく他科で処方されることが多い. 一方, これらの薬剤で消化管傷害が発症した場合には消化器科で治療が行われる. このため消化器科では薬剤の使用の意味, 重要性, 中止した場合のリスクを十分に認識することが難しい. 反対に薬剤処方を行う他科では副作用に関しての情報が不十分となりやすい. そこでNSAIDsと低用量アスピリンの有用性と副作用に関する情報を共有する努力を普段からするとともに, 消化管傷害出現時には薬剤の中止, 継続の判断を含めて連携して対応し情報を共有することが予防投薬を含めた今後の対応を加速しよりよい診療に結びついていくものと考えられる. 「はじめに」NSAIDsと低用量アスピリンは長期使用に伴って高頻度に胃・十二指腸をはじめとする全消化管にびらんや潰瘍などの病変を誘発する副作用の多い薬剤である. ところがこれらの薬剤はその強力な抗炎症作用, 解熱鎮痛作用, 血小板凝集抑制作用のために運動器の慢性炎症性疾患の治療や血栓塞栓症の予防のためになくてはならない薬剤となっている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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