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特集 わが国のNSAIDs起因性消化管傷害

NSAIDs起因性消化管傷害に関するわが国の臨床試験

坂本長逸

THE GI FOREFRONT Vol.10 No.1, 26-29, 2014

わが国のNSAIDs, アスピリン服用者の消化管傷害に関する臨床試験は個々の小規模試験を除けば, 1991年に発表されたリウマチ財団による1,008例のNSAIDs服用患者に対する上部消化管内視鏡検査を用いた潰瘍有病率に関する横断的調査にはじまるといっても過言ではない. 昨年には, 世界でも最大級と思われるアスピリン服用者1,454例の消化性潰瘍有病率に関する横断的研究もわが国から報告された. 一方, NSAIDs, アスピリン服用者の潰瘍発症率, あるいは潰瘍発症予防に関する無作為化比較試験は世界から約5~15年遅れて実施されており, 欧米ではすでに取り組まれ, まだわが国では実施されていない消化性潰瘍合併症発症予防に関する無作為化比較試験への今後の取り組みが望まれる. 「はじめに」非ステロイド性消炎鎮痛薬は鎮痛作用を目的に用いる, いわゆる消炎鎮痛薬(本稿ではNSAIDsとする)と抗血小板薬として用いられるアスピリンの2種類からなる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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