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MESSAGE FROM EDITOR エディターズ・メッセージ(THE GI FOREFRONT)

第18回 専門医制度について

藤本一眞

THE GI FOREFRONT Vol.9 No.2, 94-95, 2014

日本の専門医制度がこれからどうなるのか気になるところである. 日本内科学会での改革が始まっている. 日本内科学会が内科認定医という内科学会認定(総合)内科専門医の前段階の資格をつくり, subspecialtyの専門医のための資格にしていたことをどうするかが混乱の始まりのようである. 多くの内科学会評議員(各大学の教授)がsubspecialtyの専門医の資格をとっておけば(総合)内科専門医の資格をとる必要がなかったのである. 必要ないだけでなく, 試験を受けに行って落ちたらどうしようという自信のなさもあり受験しなかったということもある. 私は幸い合格したが, 難しい問題に悪戦苦闘したのを覚えている. 日本内科学会は内科認定医を廃止(正確にいえば今後その資格を与えない)して, 内科指導施設の指導医を(総合)内科専門医にしようとしている. ということは多くの大学病院の内科教授が内科指導施設の指導医になれなくなる可能性があるということである.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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