GI-Metabolism Forum
特別講演 消化管ホルモンと糖尿病
掲載誌
THE GI FOREFRONT
Vol.9 No.2 88-89,
2014
著者名
前川聡
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
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糖尿病
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消化器
診療科目
一般内科
/
循環器内科
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消化器内科
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腎臓内科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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老年科
/
消化器外科
媒体
THE GI FOREFRONT
「インクレチンを用いた2型糖尿病治療薬」インクレチンは, 膵β細胞膜上の受容体に作用し細胞内の環状アデノシン一リン酸(cyclic adenosine monophosphate: cAMP)濃度を高め, インスリン分泌を促進する. DPP-4はGLP-1やGlucose-dependent insulinotropic polypeptide: GIPなど, 多くの基質を分解することから, インクレチンは膵臓だけでなく, いろいろな部位に作用するのではないかといわれている. インクレチン関連2型糖尿病治療薬には, GLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬がある. GLP-1受容体作動薬にはshort actingとlong actingがあって, short actingは食後血糖値の強力な低下作用があり, 胃排泄を遅延させるが, long actingは食後血糖値低下はわずかで, 胃排出への影響はないといった違いがある(図1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。