GI-Metabolism Forum
第4回GI-Metabolism Forum 演題3 MDR1が関与するAspirin起因性腸管上皮細胞傷害機序の新知見
掲載誌
THE GI FOREFRONT
Vol.9 No.2 81,
2014
著者名
内山和彦
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
診療科目
一般内科
/
消化器内科
/
老年科
媒体
THE GI FOREFRONT
「MDR1はAspirin細胞外排出機能に関与」Aspirinによる小腸粘膜傷害の機序については諸説あり, まだ確立されていない. 我々は小腸粘膜上皮に発現しているトランスポーターMulti Drug Resistance (MDR) 1に注目した. 癌細胞におけるMDR1の高発現は抗癌剤抵抗性の獲得に重要という報告が多い. これまでのわれわれの研究でMDR1高発現細胞はAspirinによる細胞障害を抑制するが, それはMDR1特異的阻害薬Verapamilで阻止されることがわかっている. 本研究では, Aspirin小腸粘膜傷害におけるMDR1の関与を明らかにし, 治療標的分子としての可能性を検討した.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。