<< 一覧に戻る

特集 膵がんの予防について考える

食事(アルコールを含む)との関わり

津金昌一郎

THE GI FOREFRONT Vol.9 No.1, 28-31, 2013

欧米人においては, 肥満は膵がんの確立したリスク要因でありBody Mass Indexとの間に直線的関係がある. しかしながら, 肥満者の割合が少ない日本などのアジア人では関連は認められない. 一方, 糖尿病があると, その後の膵がんリスクが高くなることは日本人においても一致して認められており, インスリン抵抗性を改善するような身体活動やコーヒーの飲用がリスクを下げる可能性が示唆される. アルコールも大量に摂取するとリスクが高くなる. 「はじめに」膵がんの原因究明のための疫学研究は, その発生率が低かったことなどの理由で限られており, 確立した要因は多くはない. 国内外の因果関係について系統的に評価している取り組みにおいて, リスク要因として"確実"とされているのは, 喫煙および肥満だけであり, アルコール飲酒, 糖尿病, 腹部肥満, 成人期における高身長(若年期の高成長にかかわる)が"おそらく確実", 赤肉の摂取が"可能性が示唆"とされている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る