<< 一覧に戻る

特集 膵がんの予防について考える

喫煙との関わり

玉腰暁子

THE GI FOREFRONT Vol.9 No.1, 25-27, 2013

喫煙が膵がんのリスクファクターであることは疫学研究で明らかにされている. 非喫煙者に対する現在喫煙者の膵がんリスクは1.5~2倍程度であるが, 喫煙量が多いほど発症リスクが高く, また発症年齢が若いことが知られている. 一方, 禁煙することによりそのリスクが低下することも示されている. 日本人の膵がん死亡全体に与える喫煙の影響の大きさは, 男性で22%, 女性で7%程度であり, 喫煙開始防止, 禁煙により, 20%程度の膵がん死亡が予防できると推測される. 「はじめに」膵がんは予後の悪いがんとして知られており, その5年生存率は5.0%(男性)~6.0%(女性)程度(2000~2002年)1)と推定されている. 早期発見が困難なことからも予防的な取り組みが重要となるが, 膵がんの発生に遺伝的要素が占める割合は約10%と考えられている2)ことから, 生活習慣や環境要因の果たす役割が大きい.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る