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特集 膵がんの予防について考える

糖尿病との関わり

丹藤雄介

THE GI FOREFRONT Vol.9 No.1, 16-17, 2013

膵がんに合併する糖尿病は, 二次性糖尿病の1つとしてよく知られている. 一方, 糖尿病が膵がんの危険因子となるかについては論議があり, 一定の見解は得られていない. 2型糖尿病を対象とした最近のメタ解析では, 非糖尿病の約2倍の相対危険度との報告が多いが, 二次性糖尿病が対象に混在している可能性は否定できない. 糖尿病が関連する発がんメカニズムとして, PI3K/AKT/mTORシグナル経路の活性化などが想定されている. 臨床的に糖尿病経過中のコントロール悪化や体重減少をきっかけに膵がんが発見されることはよく経験されることであり, 糖尿病の外来診療では, 膵がんの有無を考慮することが必要である. 「はじめに」膵がんは, 固形がんの中で最も予後の悪いがんとされ, さらに近年増加している. その90%以上は浸潤型膵管がんで, 日本膵臓学会の膵がん登録1)では5年生存率11.6%(1991~2000年登録群)と報告されている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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