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GI-Metabolism Forum

第3回GI-Metabolism Forum 第二部 演題9 High-Mobility Group Box1はTLR4を介してNSAIDs起因性小腸傷害を悪化させる

灘谷祐二

THE GI FOREFRONT Vol.8 No.2, 89-90, 2012

「インドメタシン起因性小腸傷害におけるHMGB1の役割を検討」 近年NSAIDsによる小腸傷害が注目されており, 当研究室でもToll Like Receptor(TLR)4ノックアウトマウスにおいてNSAIDs小腸傷害が改善することを報告している. TLR4はHigh-Mobility Group Box1(HMGB1)などの内因性分子を認識することがわかっている. HMGB1はDNA立体構造維持やRNA転写などに重要な役割を果たしている核タンパク質で, 炎症細胞やnecrosisを起こした細胞から放出され, アラーミンとして炎症性サイトカイン様作用を持つ. HMGB1の催炎症効果はTLR2, TLR4, receptor for AGE(RAGE)を介して発揮し, そのシグナルとしてMitogen-Activated Protein Kinase(MAPK), NF-κBが関与するといわれている. そこでマウスを用いて, インドメタシン起因性小腸傷害におけるHMGB1の役割について, レセプターを含め検討した.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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