GI-Metabolism Forum
第3回GI-Metabolism Forum 第一部 演題4 難培養菌を含めたマウス腸内細菌叢に対するインドメサシンとレバミピドの効果
THE GI FOREFRONT Vol.8 No.2, 84-85, 2012
「薬剤投与による腸内細菌の変化を検討」 NSAIDs起因性小腸粘膜障害に腸内細菌叢が関与することが報告されている. またプロトンポンプ阻害薬は胃酸を抑制することにより, 小腸病変を悪化させるという報告もあることから, 薬剤と腸内細菌の関係が注目されている. そこで, インドメサシンと小腸粘膜防御作用が報告されているレバミピドをマウスに投与し, 腸内細菌がどのように変化するかについて, 回腸・盲腸内腸内細菌叢をT-RFLP法にて検討した. なお, T-RFLP法による腸内細菌叢解析では, 細菌数に関する評価は困難である. また粘膜傷害に伴う出血による影響を強く受けるため, われわれは非常に軽いびらんがみられる程度のインドメサシンによる粘膜障害モデルを用いている. 「レバミピドとインドメサシン同時投与により腸内細菌叢が変化」 小腸および大腸の腸内細菌叢のプロファイルのデンドログラムは, インドメサシン自体はコントロールやレバミピドと大きな差はないが, レバミピドとインドメサシンを同時投与した群は明らかに異なった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。