DEBATE ON GI THERAPY ディベート
              
 早期食道癌の内視鏡スクリーニング
                  掲載誌
                
 
                  THE GI FOREFRONT
                  Vol.8 No.1 59-66,
                  
                    2012
                  
 
                    著者名
                  
  
                          清水勇一
                        / 
                          三輪 洋人
                        / 
                          石原立
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          その他
                        
                    診療科目
                  
  
                          その他
                        
 
                    媒体
                  
 
                      THE GI FOREFRONT
                    
 「通常観察で, どの程度食道癌がみつかるのか?」「三輪」今回は, 「早期食道癌の内視鏡スクリーニング」をテーマとし, 清水勇一先生には「ヨード液が必要である」とする立場, 石原立先生には「NBIで十分だ」とする立場にあえて立っていただき, 早期食道癌の内視鏡観察について改めて検討したいと思います. まずディベートの前に, 通常観察でどの程度の頻度で早期食道癌がみつかるものかお伺いします. 「清水」1994年に報告されたデータでは, 内視鏡を用いた集団検診における日本人の食道癌発見率は0.04%です(REFERENCE1). ただし, アルコール依存症や他臓器癌の合併既往などのハイリスク群については当然頻度が高くなり, アルコール依存群で3.3%(REFERENCE2), 55歳以上男性他臓器癌群で2.7%(REFERENCE3)などの報告があります. 「石原」具体的なデータは持ち合わせていませんが, 食道癌の罹患率自体が人口10万に対して100人までですので, 通常の検診レベルであれば高い年代でも0.1%未満だろうと推測されます.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。